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  • チャールズ・アイゼンシュタイン
  • 日本語字幕 大野 誠士

すでに、私たちは知っている

どこかで感じている。この世界は、本当はこんなものではない、と。もっとやさしく、もっとつながりに満ちた「より美しい世界」がありうることを。本書は、その感覚に静かに言葉を与える一冊です。私たちはいま、気候変動、社会の分断、経済の不均衡といった課題の中にいます。しかし同時に、どこかでこうも感じているのではないでしょうか ——「何かが根本的にずれている」この本は、その違和感の正体に触れていきます。

「分離の物語」から「つながりの物語」へ

著者チャールズ・アイゼンシュタインは、現代社会を支えている見えない前提を「分離の物語(Story of Separation)」と呼びます。それは、個人の自律性や合理的思考、技術革新、経済成長を促進する一方で、人間と自然、個人と社会の間に深い亀裂を生み出してきた世界観です。本書は、その前提を静かに問い直し、もう一つのあり方——「インタービーイング(相互存在)の物語」——への移行を、読者とともに探究します。

【分離の物語】

  • 個人は孤立している
  • 人は自然と切り離されている
  • 世界はコントロールすべき対象
  • 競争と支配の正当化
  • 経済成長が最優先

【つながりの物語】

  • すべては互いにつながっている
  • 人は自然の一部である
  • 世界は関係性の中にある
  • 贈与と共存の倫理
  • 生命の再生が指針となる

小さな行動が、世界を変える

本書が語るのは、国家規模の大きな改革ではありません。むしろ、誠実であること、思いやりを選ぶこと、自分の感覚を信じること——そうした一人ひとりの選択が、思いがけない形でつながり合い、世界の流れを変えていくという視点です。理論だけでなく、世界各地で実際に起こっている変革の事例も豊富に紹介されており、日本のコミュニティ再生・オルタナティブ経済・教育改革にも活かせる実践的なインスピレーションに満ちています。

個人の意識変容

変革は国家からではなく、個人の内側からはじまる。日常の選択が、新しい世界の種となる。

贈与の経済

競争と効率だけでなく、相互依存とつながりを軸にした新しい経済と生き方の可能性。

社会と自然の再生

コミュニティ・教育・組織まで、実際に世界各地で起きている変革の事例を紹介。

意識と神話の変容

深層心理・哲学・スピリチュアルな洞察が一体となったホリスティックな社会変革の視座。

「読むもの」ではなく「思い出すもの」

ページをめくる中で起こるのは、理解ではなく共鳴かもしれません。「知っていた気がする」 「言葉にできなかったものが、ここにある」そんな感覚が、静かに立ち上がってきます。より美しい世界は、どこか遠くにあるのではなく、すでに私たちの内側にあるのかもしれません。それを思い出すことから、すべては始まります。

著者について

チャールズ・アイゼンシュタイン(著者)

文明、意識、経済、人間の進化をテーマに執筆・講演を行う思想家・社会哲学者。資本主義や消費社会を超え、より共感的で調和のとれた社会の実現を目指す思想を展開する。オプラ・ウィンフリーの「スーパー・ソウル・サンデー」やPBS(米国公共放送)に出演し、『ガーディアン』『ハフィントン・ポスト』などにも寄稿。世界的に広い影響力を持つ。

大野 誠士(訳者)

Healing Flow 合同会社 代表。神話学・深層心理学修士、ソマティックカウンセリング心理学修士を経て、カリフォルニア州公認心理セラピスト。California Institute of Integral Studies 准教授として、トラウマとPTSD・発達心理学を担当。帰国後は企業経営者・政治家・教育関係者の内面的成長を支援し、個人と社会の意識変容をライフワークとする。

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